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marie claire 2021年11月号 インタビュー和訳

主演ドラマ「コーヒーいかがですか?」のスタートを控え、オンソンウが雑誌「marie claire」に登場!

 

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今回は打って変わって、黒を基調としたクールなグラビアを披露しています。

 

インタビューではスタートを控えたドラマや役について、そして自分の人生を変えた契機についての話を展開。
今回もソンウ君らしい素朴ながらも詩的な感性が光る、奥の深いお話でしたㅠㅠ

続きにて全文和訳をお届けします!

 

 

グラビアとインタビュー原文はmarie claireの公式サイトでどうぞ。

 

 

オンソンウの歩幅

恐れを切り抜け更なる一歩を踏み出す勇気と
恥じないようにしたい心について

 

―10月24日に公開されるカカオTVオリジナルドラマ「コーヒーいかがですか?」の“カン・ゴビ”として夏を過ごしましたね。この夏はどんな記憶として残っていますか?

和やかな夏でした。「コーヒーいかがですか?」の物語が穏やかで温かくて。反面、消化すべきセリフの量が多くて苦労もしました。確かに覚えたと思ったのに数分後に思い出せず、一人でソファを叩いたりして(笑)。
しかし幸いにも現場に行くと、一人で練習していた時と違って共演するパク・ホサン先輩が息を合わせてくださったので、自然と解決する部分も多かったです。物語もそうですが、撮影現場それ自体も温かかったですね。

 

―公務員試験に向けて準備する青年だったカン・ゴビは、コーヒー1杯でバリスタを夢見るようになり、人生が変わりますよね。ご自身にも人生が変わる決定的な瞬間があるとしたら、いつでしょうか?

大学入学です。当時はダンスをやっていたので、自分にとって学位はそんなに意味がないと思っていました。その年頃って、自分が正しいと思ったことは強く主張する時期じゃないですか。大学に行くことを望む母との間に火花が散りましたね(笑)。結局妥協し、一校だけ志願することにして試験を受けたんですが、合格しました。
その後、学校で出会った人々や経験したことが、僕を大きく変えました。一人でダンスだけしていたら決して知ることのなかった、得られなかったものが、僕の中に積み重なりました。様々な経験と状況の中に自分を置くことは、すればするほど良いということに気づきました。

 

―自身を取り巻く世界が広がったということですね。

そうです。その前は、ひたすらダンスが全てだと思っていたんです。もちろんそうやって集中し、のめり込むことも良いでしょう。しかし一方では、様々なことを十分に経験して決定するという過程も必要なようです。そうしながら、自分に対する考えと判断も変わるので。

 

―他人の意思で大学に入学しましたが、学生生活にも一生懸命だったじゃないですか。学生会の会長までやったそうですが。

あー…僕が会長をやっていたという噂は僕自身も聞いたんですが。自分から申し出て急に釈明するのもどこか変だし、そうする場もないので…今明かします。会長はやっていません(笑)。でも気分は良かったですよ。初めて聞いた時は「ん、学生会の会長? 悪くないな」と思って。

 

―会長はやっていませんでしたが(笑) しっかりと学生生活をやりきったことが、今のご自身にとっては助けになったようですね。

アイドルとしては少し遅い年齢でデビューしたことですか。そうですね。学校に通っていた時は、できることは一つでも多く経験しようとしていたんです。だから満足していますよ。
仕事でのイライラを解消するノウハウは、当時の経験に基づいていると思います。ノウハウというのは、積み重ねてきた経験から得られるものですよね。一人暮らしをしながら友人と触れ合い、母の車を借りて旅行に行き、カフェで夜通しグループ課題をする。そんな時間が、今の僕を作ったと思います。僕の性格や習慣、僕という人間から漂う感じと雰囲気にも影響を与えて。

 

―自分が揺らがないように、過去の時間が助けてくれるんですね。

そういう部分がとても大きいですね。あまり会ったりはできませんが、今でも大学の同期たちが僕の支えなんです。つらい時に頼れる絶対的な人がいるという拠り所が、自分が揺らがないように引き留めてくれます。

 

 

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―ゴビはコーヒーへの純粋な情熱を持つ人物ですよね。夢を叶えるために激しくのめり込む人でもあり。彼の姿にご自身が重なることはありましたか?

ある点では僕と似ています。意欲や情熱に満ちている面もですし、よく使う単語や会話のパターン、質問する時の感じなんかも似ていて不思議でした。無理に装ったり付け加えたりせずとも僕自身からスタートできるキャラクターという点で、表現する際に勇気が生まれもしました。ゴビを通じて演技しながら、自信を持って表現する楽しさを感じたんです。今後いろいろな役をやるという時に、以前よりは気負わずに役に寄り添えるという契機にもなりました。

 

―ゴビに対して、理解できない面はありませんでしたか? たとえば「ここまで一生懸命やるのか?」という。

むしろ、その度を越した情熱が素敵だなと思いました。彼のようになりたいし、学ぶ点が多い人物ですね。何より、ゴビはぶつかり続ける人です。ぶつかっても、とりあえず行動する人物です。僕達は普通、失敗を恐れて簡単に勇気を出せないじゃないですか。失敗のリスクが心配で。僕もそうですし。でもゴビはそんな計算はせず、失敗に失敗を重ねます。その末に、成功を引き出すんです。そんな姿を見習いたいですね。

 

―恐怖心がある中でも、少なくともどういう瞬間には勇気を出したいですか?

演技です。過剰な心配と憂慮、恐怖が妨げになる時が多いですね。この前、本でこんな一節を見ました。「失敗しないように足掻くより、いっそ顔を上げられなくなるまで失敗するほうがましだ」と。その一文が胸に響いたんです。「そうだ、失敗しないなんて無理に決まってる。転ばないわけないだろ? まずはやってみよう」と…こういう気持ちで進みたいですが、いまだに難しいです。怖がりなので。

 

―俳優そして歌手として生きる、落差が大きい人生ですが。多少は慣れましたか?

やっと少しずつ慣れてきていますね。以前は見知らぬ居心地の悪い状況ではすぐに固まってしまって、ひたすら怖がってばかりいたとしたら、今はそんな状況で充実して過ごせます。徐々に受け入れるようになりましたね。ふとそれを感じる時、「たくさんの経験をしているんだな、良くなっているな」と思います。もちろん、新たな嵐に襲われたら、どこが良くなってるんだとばかりに揺らいで苦しくなるでしょうけれど。

 

―そんな中で突然、予想外のことが起こったら、ご自身のどんな面によって無事に乗り切ることができるでしょうか。

最近、友人とこんな話をしたんです。ずっと悩んだり躊躇したりせずに身を投じよう、意識を変えていこうと。でもその時に怖がらないようにするには、自分を信じないといけないじゃないですか。
今後うまくやれるだろうという、未来の自分への漠然とした信頼感はありますが、そういうのではなく今の自分に対しての信頼をしっかりと固めようと思います。自らをやたらと客観的に見て厳格に判断しようとばかりせず、時には自分が最高だという催眠を掛けながら、のしかかる圧力を押しのける力を、未来への抱負を養いたいです。その力が、どんな状況であっても僕を守ってくれると信じています。

 

―何かを恐れ躊躇する心についてお話ししましたが、インタビューに向けて準備していて驚きました。演技と音楽を同時にされて時間とパワーが足りないでしょうに、ソロアルバムの作曲と作詞に全て参加されたんですね。

恥じないようにしたいという思いが原動力になることが多いです。一つのものを作る時、できることをフルパワーで全部やろうとするタイプです。少なくとも、個人アルバムでは自分の話をしないといけないので。関心を持って、どうであれ時間を作ればできることだと思いました。

 

―全エネルギーを注いで打ち込んできた人生は、ご自身に何を残してくれそうですか?

大層な計画を立てて欲張るより、みっちりと目の前にあることをやってきたという事実が、今の僕にとって助けになりました。そういう部分が機会に繋がりましたし。考えてばかりで実行しなかったら、何もやっていないのと同じじゃないですか。機会が訪れた時に恐れを切り抜けて行動した時間が架け橋となって、今に繋がったと思います。

 

―普段から温かい物語が好きだと言っていましたね。「コーヒーいかがですか?」もそうですし。温かい物語が持つ力は何だと思いますか?

温かい物語は、作品のメッセージをポジティブに伝える力を持っているじゃないですか。残酷な悲しい形でメッセージを伝える物語もありますが、温かさはメッセージを伝える方法の中で、僕が最も好きなやり方です。健やかなパワーを伝え、心の目を養ってくれるので。
日常には冷ややかな瞬間が多いですが、その中でも驚くほどに温かなことが起こるじゃないですか。空が青く澄んで晴れ渡る時や、人々と話す中で心に何か響くものがある時…その刹那の美しい瞬間を集めて物語を作ったので。日常の中でそんな瞬間をもっとたくさん作り、出会いたいですね。